小児科疾患 危険

小児疾患の危険なサインを見抜くには

子どものそのようなサインを見逃さないために、理由なく不機嫌になったときには細心な観察をもってして小児疾患の兆候がないかチェックしましょう。

 

お子様の様子がいつもと違うときに、ご家庭でもできる簡単な診断のポイントを紹介します。

 

身体の状態をくまなくチェックする

 

不機嫌の原因になっている小児疾患は、皮膚症状として現れたり、部分的な腫れやしこりとなって目立つケースが少なくありません。
一旦服を脱がせて、お腹や背中、股周辺に至るまでどこかにひと目でわかる異常が現れていないか観察してください。

 

肌の色の変化やしこりなどが見つかれば、簡単な触診によって痛むのかどうかまで確認しておきましょう。
例えばお腹のしこりが目立ち触ると泣くほど痛がる場合は、急性の炎症を起こしているので早めの処置が肝心です。

 

呼吸や心音、体温に異常はないか

 

呼吸数や心拍数の増加による息苦しさや発熱が見て取れる際にも、早めにもっと詳細な診察が必要です。
病院に到着するまでの間、発汗がひどければ体が冷えないようにタオルで拭ったり、少しずつ水分補給をさせるなどこまめなケアも忘れないで下さい。

 

発熱がなければ大丈夫?

 

小児疾患を素人で判断する際のひとつの目安としては、発熱があるかどうかだと思います。
発熱があればいかにも苦しそうだし緊急性が高そうに見えますが、熱が高くない時でもむしろ危険な状態な例はよくあります。

 

熱はないのに意識がもうろうとしていたり、顔色が悪い、特定の箇所に痛みを訴えるなどあれば脳出血や脱水症状など迅速な治療が必要とされる病気とも考えられます。
様子がおかしいと感じた時には、すぐにでも小児科を受診させるのがその後の状態を左右します。

 

泣いたり喚いたりして不調を訴えていない時でも、其の気力さえ残されていないほど重篤な状態のケースもあります。
顔色や顔つき、目線の様子や呼び掛けへの反応を確かめて明らかに違和感があるときでも、急いで緊急治療を受け付けている医療機関へ運びましょう。

 

普段からあまり元気が無い子どもだと違和感に気づきにくいかもしれないので、体温や脈のチェック、こまめな声掛けなどで配慮したいところです。