小児科疾患 嘔吐

子どもが嘔吐を繰り返すときは?

感染症による嘔吐だと、世話をしている大人にも慎重に接しないと感染のリスクが高まるため、衛生面に気を配りながらの慎重な行動が求められます。

 

嘔吐したあと食欲が戻ったりけろっとしているようにみえても、頻回に渡るのならば一度小児科を受信しなければ大丈夫とはいえません。

 

落ち着いて水分補給をさせよう

 

こどもが嘔吐や下痢をした後は、身体から大量の水分が失われている状態なので、すぐに水分補給が必須になります。

 

子どもには水分不足であるという自覚が伴いにくいので、「喉が渇いた」といわれなくても親から水を飲ませる配慮がないと、どんどん体力や元気が失われていってしまいます。

 

水分を与える時の注意点ですが、慌てて大量の水を飲ませないようにゆっくり少しずつ飲ませてください。
急激に水分が失われ、胃腸に負担がかかっている所へ急に多量の水が入ってくると、胃がびっくりしてまた吐くのを繰り返してしまうからです。

薬は投与する必要があるのか?

 

子どもに吐き気止めをすぐに飲ませたくなると思いますが、1日経てば収まっている程度なら無理して飲ませる必要はありません。
吐き気が始まった翌日になってもまだ嘔吐が激しければ、吐き気止めの投与だけでは安心できないので、病院で診察を受けさせましょう。

 

大人にとっても嘔吐がつらいなら、体力の弱い子どもにとってはなおさらのことです。

 

一日に何度か吐くのを繰り返して、体力を使い果たしぐったりしている様子なら、やはり吐き気止めで落ち着かせるかその日のうちに病院に連れて行くべきでしょう。

 

胃の具合が悪いと飲み薬では子どもが受け付けられないことがあるので、座薬タイプの吐き気止めを投与する方法もあります。
吐き気止めを与えた後でも治まらないほどの強い吐き気も、小児科医での早急な対処が必要とされます。

 

吐瀉物処理の注意点

 

もしも感染症のリスクが有るかもしれないことを考慮して、家族と離れたところで子どもを休ませ、吐瀉物を処理した後は徹底した消毒を行いましょう。

 

処理に使った道具もできれば使い捨てにするのが望ましく、子どもの世話をしている間手に触れたものまで丁寧に殺菌処理をしてください。

 

胃腸性のウイルスに罹患するとあっという間に感染拡大するため、胃腸の具合が悪い子どもに対しては細心の注意が欠かせないのです。